では実際どのボールペンがどんなインクを使っているのかが分かればこれからのボールペン・ライフをさらに楽しめるんじゃないかとあまたたくさんあるボールペンのうち今中野紙店においてあるボールペンから比較的よく使われてるボールペンを選んでまとめてみました。

安かったから買ったとか街で配ってたとかで手元にある名前の分からないボールペンはかなりの確率で染料系油性インクだと思います。染料系なのでちょっと裏写りや色褪せの心配はありますが、本当にお手軽なボールペンです。
☆ゼブラ/タプリクリップ 0.7mm 税込定価\105

通常物よりリフィルにインクがたっぷり入ったタプリ・クリップ。手帳やポケットに挟む部分がクリップになってるのでタプリ・クリップ。ほんとそのまんまな名前です。挟む部分が洗濯バサミのようなクリップなのでクリップ部に強い力がかかった時に折れることが少ないです。いろいろあたふたするときが多い手帳やメモ帳に挟んで使う時、非常に好都合。
☆三菱uni/ベリー楽ノック 0.7mm 税込定価\105

油性の中では粘度の低いインクでvery楽、インクの黒がveryきれい、veryにぎりやすいフォルムとメーカーがvery、veryとveryおすすめするボールペンです。これもまんまな名前です。どうもこの手のボールペンはそのまんまな名前がおおいです。でも僕の使用感では確かに書きやすいですよ。
☆三菱uni/SA-R 0.7mm 税込定価\73

This is the ボールペン!と誰もがボールペンと言えば思い浮かべるこのフォルム。机の中や引き出しに必ず1本は入っているんじゃないでしょうか?ただキャップ式なのが使いやすさとしての意見が分かれるところ。キャップを失ってどうしよう…、という方も多いのでは?(キャップがなくなってしまっても下向きに立てておいてもらえれば大丈夫です) 昔変わらぬ姿に裏付けされた安心感、値段も安い!
☆三菱uni/パワータンク 0.7mm 税込定価\210

インキカートリッジに3000hPs、約3気圧の圧力をかけてインクを装填したボールペン。カートリッジ内部に圧力がかかっているので上向きに書いても空気が入らない!ボールペンの大敵、上向き筆記ができます。参考までにまあ8月8日のブログ「ボールペンは上向きでは使えない」もご覧ください。壁の予定表にいろいろ書き込まんといかんのだ、という方に大変おすすめ。

水性インクならではのサラサラ感が気持ちいいボールペンです。ただ残念ながらインクの耐水性や耐光性などがあるため最近ではあまり見かけなくなってきている種類であることは否めません。でも書きやすさから、やっぱり水性インクじゃないとと根強い人気があります。
☆パイロット/Vコーン 0.5mm 税込定価\105

インクがペン中に直接装填されてる直液式の水性ボールペン。直液式なので安定したインクフロー、インク残量が一目でわかる、最後まで使い切ることができるなどの利点があります。
★直液式についての詳しくはコチラをご覧ください → マーキングペンのしくみについて(日本筆記具工業会のサイト)
☆ぺんてる/ボールぺんてる 0.6mm 税込定価\105

グリーンボディーが特徴のボールぺんてるは直液式のVコーンとは別方式のペン中にインクをしみこませた「中綿式」と呼ばれる方式のボールペンです。毛細管現象でインクを出す中綿式の利点は上向き筆記ができるところにあります。またボールぺんてるのもう一つの特徴であるペン先のボールを保持する部分が樹脂製なので紙当たりがやわらかでサラサラな水性インクと相まってなめらかな書き味を感じられます。発売以来40年以上愛されている水性ボールペンの代表格です。

油性と水性のイイトコドリなゲルインクボールペン。微粒子の状態の顔料と溶液に完全溶解している染料系で極細ペン先の微妙な詰まりなどで起るインクフローに優れた安定性が保たれるです。が、滲み、色褪せにはちょっと弱い染料系です。色の種類が非常に多いのも染料系です。
☆ぺんてる/エナージェル 0.7mm 税込定価\210

滲みや色褪せに弱い染料という弱点を考えても結構すらすら書きやすいボールペン。書きやすさの引き換えにこのインクの弱点をよしとするかやっぱりなぁと思うかは意見が分かれるところじゃないでしょうか。書きやすさに関しては地味な人気があります。このボールペンのボディーの作り、カチッとししっかりしたノック感は僕は結構好きです。
☆パイロット/HI-TEC-05 0.5mm 税込定価\210

極細ボールペンの代表格、色の種類も多いハイテックC。ただ、針のような細い尖ったペン先はボールの保持も他のボールペンとちょっと違います。その形が災いするのかインクが出なくなるなったりかすれたり…(ペン先を顧みない筆圧の高い僕自身の個人的な感想ですが)。0.25mmもある極細さとともに最大25色もある色展開はナイスです。昔はよく使った個人的な思い入れもあるしなんやかんや言っても好きなボールペンなんですよ。

油性ボールペンに革命を起こしたといっても過言ではない油性低粘度インク。ストレスフリーな書きやすさがありますが、完全なる油性インクではないので滲みなどの弱点もありますがそれさえ気にならなければ使うシーンを問わない使い勝手のいいボールペンだと思います。
☆三菱uni/ジェットストリーム 0.7mm 税込定価\157

油性低粘度インクを世界で初めて搭載したボールペンです。多少の滲みなどが見受けられますが紙との間の書き抵抗は硬すぎず柔らかすぎず、いろんな意味でバランスのとれたボールペンだと思います。

滲みと色褪せをさせたくなくて書きやすさを求めるなら顔料系ゲルインキボールペンを選んでもらうといいかと。ゲルインクボールペンの大半は顔料系です。
☆サクラ/ボールサイン80エコフィール 0.5mm 税込定価\84

「ゲルインキ」を世界で初めて開発したサクラが1984年に発売した世界初のゲルインク・ボールペンがこのボールサインです。
☆三菱uni/ユニボール・シグノ 0.5mm 税込定価\157

写真は0.5mmですが顔料系ゲルインキで最細の0.28mmを有するシグノシリーズ。細さも0.28mm、0.38mm、0.5mm、0.7mm、0.8mm、1.0mmと豊富です。「太字・宛名用」と銘打ってる1.0mmは耐水性、耐光性に優れる顔料系ならではです。
☆ゼブラ/サラサ 0.5mm 税込定価\105

こちらも写真は代表して0.5mmですが、細さは0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.7mm、1.0mmがあります。ゼブラ独自のクリップが洗濯バサミのように可動式で挟めるタイプがあります(サラサ・クリップ)。タプリクリップ同様手帳などに挟んで持ち歩くには非常に便利です。
☆ぺんてる/ハイブリッド・テクニカ 0.7mm 税込定価\105

細さの展開が0.35mm、0.5mm、0.7mmと少ないですがまあ正直これだけあれば十分かも…。このボールペンの特徴はニードルチップと呼ばれるペン先タイプ。こんなんです。左はシグノ、ボールペン先と言えばという形。右がニードルチップ。円錐形ではなくその名の通り針のよう。

サラサラな筆記感を作るためぺんてるが開発した油性インク。染料と顔料をブレンドし顔料が持つ耐水・耐光力と、染料が持つ紙への浸透力が発色に大きな力を発揮。
☆ぺんてる/ビクーニャ 0.5mm 税込定価\157

世界一のなめらかさをキャッチフレーズに売り出されたぺんてるの低粘度系ボールペン。筆圧高めの僕のすごく個人的な意見ですが、ちょっとサラサラ軽すぎるかな、とは思いますがそれほど軽く文字が書けます。筆圧低めの方には非常に使っていただきやすいのでは?ボディーカラーやボディーデザインにこだわってる辺りが単調なデザインが多いボールペンの中では異彩を放っててグッドです。
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とまあそれぞれのインク別にボールペンを分けてみるとこんな感じです。これを踏まえてもう一度シーン別ボールペンの得意分野を再掲載。
●筆圧が弱い、長時間の筆記→水性ボールペン、ゲルインクボールペン
●ペン画、イラストなど→ゲルインクボールペン、水性ボールペン
●事務用、手帳用→油性ボールペン、ゲルインクボールペン
●封書の宛先、書いた文字の保存→顔料系のボールペン
●筆圧が高い、事務用、伝票書き→油性ボールペン
たかがボールペン、されどボールペン。ぜひ意識していろんなシーンでいろんなボールペンを使い分けてみてください。ここでの写真は一部を除いて黒ボディーの黒インクタイプを掲載しました。最近はボディー色やデザインに凝ったタイプも出てきてます。
ちなみにこの記事をまとめながら僕自身、染料系の水性ボールペンにちょっと興味が出てきてます(^^)